第1章 比較
第4節 用法違い
第1項 材源
シェイクスピアの時代、このように材源の大部分を借用して改変を加えたものを自身の作品として発表することは、むしろ当たり前のことであったらしい。
更には、シェイクスピア作品を下敷きとして改変を加えた後世作品も多数ある。前後に挟まれてなおシェイクスピアが至高とされる理由は、既にの述べたように人物描写の深さにあった
シェイクスピア作品における材源からの借用度合いを、現代の基準で評価すれば、さすがに盗作とか剽窃と非難されてしまうことだろう。
だが、「材源」を積極的に利用することで、より高度で複雑な物語を創作し得たという意味において、「材源」は極めてポジティブなイメージを持つ。
第2項 用法違い
『機動戦士ガンダムUC』 |
『スティーブ・ジョブズ 神の交渉力』 |
というわけで、用法違いであるかもしれないが、両者に敬意を込める意味で、本稿でも「材源」という用語を使う。
スティーブ・ジョブズ神の交渉力
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